
他人にとってはどうでもいい事でも、無駄に拘ってしまうのは藝術である。
PENTAX Q というレンズ交換可能コンパクトデジカメ購入と、その後のお話。
まず、デジタルコンパクトカメラは
CANON power shot S95 を持っていて、何一つ問題はなかったのです。
なのにS95より撮像素子が小さい ペンタックスQ を、わざわざ買ういきさつは以下のアサヒカメラのほんの小さな記事を見たのが原因です。
アサヒカメラ2010年11月号よりこの時期 私は使わなくなった8ミリカメラのレンズをなんとかデジカメに使えないかと、改造カメラを模索していたんですが、どうもろくでもないモノしか作れずボレックスやアルコやニコンなどのダブル8ミリに付いているカッコイイレンズが飾りになってるだけなのが、もったいなかったんだ。
とにかく、小さくって可愛いんだ!しかも明るいし、見た目も今となってはふざけてるし(笑)
8ミリフィルム撮影に関して実はスーパーフォーマットで、今もやってる。
面白いよアナログ
でも高くつくし…と、最近躊躇。
で、レンズだけでもデジカメで動画撮影すれば8ミリ感覚映像が撮れるんじゃないのかと。
シロウト感覚で思ったんですね。
2011年当時の話です。
まあそれは今になるとデジはデジでしかなかったんですが、8ミリカメラっぽく手にして撮影する気分だけは味わえる。
出てくる絵は思い込みもあってアナログっぽいと思ったりして。
そこに登場したケンコーカメラ!
ちょっと興奮した。
Cマウントと云うから、16ミリカメラレンズが付く!
って事は、8ミリレンズのDマウントだって、ちょっとしたマウント改造で付く!
そう思ったんです。
フォトキナ2010 のレポート記事をネットで見てみると、モノの形もあっさりしていてすこぶる好ましい。
こういうデザインの遊びがないカタチにはとても惹かれる。
しかし
それは発売されなかった。
ところがギッチョン、同時期になんとペンタックスから2.3型センサーのレンズ交換デジカメが発売されたんです。
2.3型って、8ミリフィルムサイズにすこぶる近いというかほぼ一緒です。
これは使える!
まるで普通のコンパクト機みたいに物凄く小さいのも素敵。
それが、PENTAX Q だったんですね。
調べたらDマウント用のアダプターも売ってるとこ発見して、手間省けるしもう嬉しくって嬉しくって。
2011年冬に新宿マップカメラで中古購入。
新品を買うほどじゃないんです、なんせ8ミリ遊びするだけですから。
そして、今年2015年。
手持ちのコンパクト機
CANON S95 を無くしてしまったので、最近プライベートではこのDマウント専用機だったPENTAX Qを普通に付属していた標準レンズで使い始めたんです。
そうしたら、いろいろ懲りはじめたんですよ、これが(笑)
まあどうでもいい事をこれから書きますから、笑ってください。
まず、このカメラ小さいからホールドしにくい為、購入と同時にサムレスト(親指グリップ)を付けてたんだ。
Q専用なんてないから、適当に合いそうなやっすいやつ買ってバンバン使ってた。

でも、とってつけた感満載でかっこ悪いよね、とっても(笑)
いつもこれが気になってた。
カッコよりも機能優先とか思って我慢してたけど、やっぱり気分悪いものは常に嫌な感じでザワザワする。
某雑誌で FUJI X100用サムレストがQに合うと知る。
純正が万越えだから断念して、パチモンのやっすいやつを購入したのだ。
STOK mz002 サムレスト
ところが、セットしてみると液晶画面の右上表示がほぼ見えなくなる(苦笑)
グラインダーで削って改造。
私の人生 改造の歴史。

下部5mm削ってみました


液晶画面も全部見えるし、とってつけた感がなくなってイイ感じ。
シューの奥まで3ミリ程度短いけど、まあ使用にあたっては問題なし。

旧サムレスト装着 新サムレスト装着- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ひとつやり始めると次々とスタイルが気になってくる。
こだわりの連鎖っていうのか?新しい病気か?
次はレンズフード。
フード病なので、カメラには必須条件。
Qの標準レンズにはフード別売りで高額なので、勿論やっすい中国製を付けていた。
穴があいててレンジファインダーのライカ風ってヤツ。
そのライカ風ってのが恥ずかしくて。
別にQはレンジファインダーでもないし、そもそもファインダー無いし(笑)
漏斗スタイルというか、トランペットの先っぽの形のフードが好きなんだけど、銀梨地でその形の40.5mmフードなんて見たことない。
発見するまで、手持ちの機材で代用しようとガサガサ探したらヘンなフードがあった。
付けるとなんかイマイチな格好だけど、ライカ風よりも気取ってないだけ気分がいい。

上から見るとヒサシのアールがセクシーです(笑)

フードのひさしのせいでハンドグリップしやすい事この上ない、怪我の功名であります。
でも、せいぜいニコンF世代のフードの形か、昔のオリンパスフードの40.5mmはないものか。
なんか、細かすぎな変質狂になってきた。
趣味って怖いよね。
次はストラップ。
撫で肩なので、斜め掛け厳守。
幅のあるメーカー名入りのストラップは恥ずかしい。
年に一度買い物しないといけない気がする中野の日東商事さんで、100円のコニカストラップ購入。
編込み紐はともかく、バックル?紐の幅にピッタリのデザインがグッとくるんです。
離れて見ると1本の紐に見えるのがシャレてます。
工業デザインってこういう無駄を見せないスマートさが大切です。

取付金具はソ連のハーフカメラ チャイカに付いてたもので、小さくて大好き。
なぜ両吊りにしないで、三脚穴にストラップをつけるかと言うと、このカメラはストラップ無しで使いたい場合が多く、すぐ外せるようにしたいから。
ただ、外出する時ストラップ無しの手持ちでフラフラしてると、どっかに置き忘れてしまって困る事が最近よくある。
無くしたCANONも置き忘れだったし、60過ぎるとボケとの闘いでもあるのです。

こうやって無駄な努力改善を続けた結果です。

①本体 標準レンズ付
②8ミリレンズ等収納ケース

8ミリレンズ2本(35mm換算69mmのスイーターと35mm換算175mmのアルコ)キャップ付
ワルツのUVフィルター付きBOLEXフードアタッチメント
Dマウントアダプター
予備のバッテリーとSDカード
③バッテリーチャージャー等収納ケース

バッテリーチャージャーとコード無し直付けコンセント
HDMIケーブル
AVOUTケーブル
④レンズフード
⑤レンズキャップ
⑥携帯三脚
⑦ストラップ
これだけあれば、簡単な旅行セットとして充分です。
随分長くなりました(笑)
さて、これからがこのカメラをそもそも購入した理由のひとつ、8ミリレンズです。
ボレックスに付いてたケルンペイラードのSWITAR12.5mm f1.5をどおしてもデジカメで使ってみたかった。
美しいでしょこの見た目。
永年の夢だったコンパクトデジカメでスイーターを使う。
銘玉マクロスイーターじゃないけど、学生の頃使ってたのがどおしても懐かしくって…。
前述のように大したフード病の為、この玉にもフードが欲しくて堪らなくって探してたらBOLEXのフードアタッチメントを発見!

肝心のフードは無いけど何れどこかで見つけると思う。
人間想像できる事は大体実現するもんです。
無理せず鷹揚に構えてると突然あっちからやって来るもんだと思いませんか?
無茶するとやって来ません。
それが最近分かってきた事です(笑)
しかしこのSWITARってフード必要にも思えないぐらい、前玉は奥まったところにある。
本来どうなんだろう、フード設定してるのかBOLEX。
せっかくのアタッチメントだから、これに手持ちのワルツ製UVフィルターを付けたら見事はまって、なんか嬉しい。
そんなこんなで、8ミリレンズ仕様ペンタックスQは今日も美しい。

Qの便利なところはクイックダイアルに好きな画像風味を5種類設定できるところ。
■ノーマル ■銀残し ■さくらほのか
色々ある中で、この3種をよく使う。
カメラ前面レンズ横にあってこのダイアルは使い勝手がいい。
それにこのカメラは撮影後にRAW現像は勿論だけど、PC無しのその場で簡単なレタッチ処理出来るので撮影後完成した画像をすぐコンビニでプリントアウトする事がよくある。
よくできたカメラだと思ってるけど、今こんな事他の機種でも常識なのか?
デジタルの進歩についていけてない60過ぎのアナログおじさんだし。
■数寄屋橋 岡本太郎時計台オブジェ ■BOLEX C8SL
どちらも2011年撮影
(左)PENTAX Q Kern-Paillard SWITAR 12.5mm f1.5 ASA 1000 f1.5 1/40
(右)PENTAX Q Arco CINE-T.ARCO 1 1/2" f1.8 ASA 1600 f2,8 1/8
2015年12月 自室にて観覧
《 トランプデザインのキング&クイーン 》

飯田鉄さんのエッセイだと、ペンタックスKの「K」はキングと謳ってたところを見ると、「Q」は多分クイーンなのだそうです。
このこけしは、よくあるトランプの意匠を模してます。
首も回って、よく出来た素敵なデザインですね。

NIKON D-700
Micro NIKKOR 55mm f2.8
36×23.9mm CMOS 12.1 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

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