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映画 「ALWAYS 三丁目の夕日」

三丁目の夕日

東京タワーは藝術である。

私が出来たての東京タワーに初めて登ったのはエレベーターではなく、階段を汗だくになって歩いたような気がしている。
まだ子供だったから、エレベーター代がもったいないと思ったからだと推測するけど、どうも記憶がおぼつかない。
別料金だったのかどうか定かではないが、ともかく歩いた記憶だけがある。

記憶というのは曖昧なものだ。

昭和33年、巨人の長嶋がデビューした年に完成した電波塔が東京タワー。
その頃の都会の最大公約数的家族を、かなり好意的懐かしさを持って描いた映画が「ALWAYS 三丁目の夕日」

その頃を知らない世代の若い監督(山崎 貴)だから、大いに夢見がちになるけど映画とはそういうモノ。
原作漫画(西岸良平)のシビアさはとりあえず置いて作った、ファンタジーとして素晴らしい。

ミゼットやら都電やら、いちいち嬉しくなってしまう。
こだわった美術に見惚れる。

丁度、鈴木オートの長男一平君(好演!)とほぼ同年代なのでスッポリ映画にはまってしまいました。

自分が生きてきた昔をなぞらえると、そのいい部分だけがファンタジーのように甦るので、まんまと泣いてしまって恥ずかしい。
多分描かれるエピソードのキレイ事以上に大変なこともあったと思うが、懐かしさが勝ってしまうので如何ともしがたい。

曖昧な記憶とは、そういうものかも知れない。

はっきりしているのは、東京タワーがモノとしての当時の凛としたニッポンプライドである。
これだけは確かなのだ。

とにかくデカイ。

当時の絵葉書を見るとわかる。
ビルなどあまりなく、戦後復興を遂げつつあった東京の平べったい地平にドスンと突刺すタワーの美しさを。
モデルとなったパリのエッフェル塔は今でこそフランスが誇る名所だが、当初は美観を損なうとして反対意見もかなりなものだったらしいけど、日本は違う。
イケイケの夢に向って一直線だったわけですね。
みんなが、完成を心待ちにしていた。
私だって、子供心にワクワクしたクチだったもん。

コウジョウというより、コウバといった風情の自動車修理工場の鈴木オートに、集団就職する堀北真希を乗せて疾走するミゼット。
彼女の希望溢れる瞳がいい。
あの頃の、希望に向ってGO!の30年代を見事に表出。

大きい会社を想像していた堀北嬢に叱責された、鈴木オート社長(堤 真一)の台詞がいい。
「戦争は終わったんだ、ニッポンはこれからドンドンよくなる、会社だって今はこうだがドンドンでっかくなる!」

ああ、なんて臭いセリフなんだろう。
でも、胸の奥でキュンとなるのはなんでなんだ!
この根拠のない自信が美しい。

映画のラスト

完成された東京タワー
なかなかその御姿を見せてくれない
登場人物それぞれの場所で、そのブツを見上げているが、映画はなかなか完成されたであろう東京タワーを見せない。

まるで真打ち登場である

やっと夕日に染まった空にそれは現れる。

「よっ 日本一!」

当時世界一なんだけど、そう叫ぼう(笑)

東京タワーは単なる電波塔ではなく、ニッポンの希望としての意匠だったのかも知れない。

2005年11月 東京 有楽町 日劇2 にて観覧
映画紹介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 東京タワーこけし >>
お土産こけし界の「東京タワー」はいろいろありますが、この大きさ、顔を突刺す塔のアバンギャルド性において秀逸。
塔の下から上部へかけての見事なシェイプ。
リアルにこだわらない形状の美意識。
金色に塗り込まれたゴージャスな気品。
極めつけは「世界一」と筆描きされた奇妙な自信。

なんて お土産こけしは自由なんだろう!

願わくば、実際の東京タワー333mにちなんで、333mm(こけし直寸は 300mm)で作る洒落っ気も欲しかったところではあります。

東京タワーこけしパンフパンフ2東京タワー絵葉書





データファイルindex

OLYMPUS E-330
TAMRON SP90mm macro f2.5
4/3型 LIVE MOSS  7.5 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

データファイル2

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