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2010-08 | ARCHIVE-SELECT | 2010-10

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岡本太郎著 「今日の芸術」

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古書の著者検印は藝術である。

岡本太郎の俺スゴイだろう宣言書「今日の芸術」を読み返して、ちょっと感動してる。

芸術の価値転換

今日の芸術は、
うまくあってはならない。
きれいであってはならない。
心地よくあってはならない。

と、私は宣言します。

----- 中略 -----

今までそれなしには「すぐれた芸術」とはいえないとされていた絶対の条件が何ひとつなくて、
しかも見るものを圧倒し去り、世界観を根底からくつがえしてしまい、
以後、その人の生活自体を変えてしまうというほどの力をもったもの、
私はこれこそ、ほんとうの芸術だと思うのです。

岡本太郎著「今日の芸術」(P 91-92) より引用


岡本太郎さんといえば大阪万博での「太陽の塔」製作が庶民認知度ナンバーワンだと思うけど、実は万博前に製作した名古屋 久国寺の「歓喜の鐘」がヘン美爆裂で『らしい』のだ。
仏像の頭部にあるイボイボのようなものが、鐘の上部にはあるのだけれど、久国寺鐘にはそこがニョキニョキ角になってしまってる。
胴体にはモダンなレリーフを施し、角だもの凄い!
こんな梵鐘見たことない。
アンバランスかというと、断じてそんなことはありません。

なんか説明がつかないが、この見事なまでのヘンチクリンが「美しい」

岡本太郎さんの作品には、この「説明がつかない」ってのがキモなのかも。
万博の太陽の塔や、数寄屋橋にある時計台は手馴れた技術を見てしまうのだけど、この鐘のキレ方が面白い。

しかも、芸術品らしくなくオープンに触れられてしまうのもいい。
ちゃんと鐘は打たれてるし、数寄屋橋時計台は汚いし(笑)

芸術品なのに常識では疑ってしまうそのありようが、正しく楽しい。

どんな風に見られても、藝術を崩さない姿勢が岡本太郎スタイルなんでしょう。
一時テレビに露出して、変人扱いのままお茶の間を賑わせたけど、絶対凡人に成り下がらず藝術してた。
その態度に、いたく感動したものだ。

折れないこと。

芸術に向かう態度や、日々の想い。
外国から得るのではなく、与えに行くのだという強い自負心。

ヘンといえばかなりなものだが、要するに凄い。

「今日の芸術」は芸術論ではなく、人生の指南書かもしれませんね。
屈折ではなく、実にストレートで丁寧な論調だから苦にならないヘンな名著です。

実はそんな「へん」の大家である太郎さんですが、ひとつだけ凡庸を見た。
この本の奥付には著者検印があるのですが、これが当たり前すぎる。

検印というのは、著者が発行の承認および発行部数の検査のため、奥付に押印したものです。
ハンコのように直接本に押された場合と、検印紙という切手のような小さい紙に押印して、その検印紙を本の奥付に貼ったものがあります。
ちなみに「印税」という名称はこの「検印」の「印」に由来しています。
でも、何万部というベストセラーに押すのは大変な手間だし、書籍の発行や印刷部数の管理がきちんとされるようになったので、検印廃止となりました。
更に「検印廃止」って言葉すら印刷していない書籍もほとんどになってますね。

私は、この検印が大好き。

この面倒臭さは、かなり藝術です。
一応建前は、製本した後に著者が捺印するんだよ!一冊一冊。

古書に見られるこの検印と、その朱肉の上をカバーするパラフィン紙。
このあり方はモノとしての美学を見てしまう。

その美学は、印鑑デザインにも表れてしかるべきでしょう。
例えば、手塚治虫や谷崎潤一郎の検印ったら「らしい」のだ。
それを見ているだけでも、唸ってしまうのだ。

果たして、太郎さんときたら普通じゃん!

せめて縄文らしくとか、直筆っぽく 「TARO」 とかのデザイン検印であったらなぁ…。

2010年9月 自宅にて観覧
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<< 浦島太郎と乙姫様 こけし >>
太郎つながりです(笑)

小さいのが素敵ですね!
のんきな表情で緊張感まるでないペア。

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live 「After the Drive to 2010」

2010-9-19 ライブ

旧友は藝術である。

NON BAND ボーカル/ベースのノンちゃんから連絡があり、ライブのお誘い。
最近はめっきりライブも見なくなってしまっていたのですが、これは見逃せません。
なにせ30年来の友人達が集合です!

After the Drive to 2010  非常階段単行本+原爆スター階段DVD発売記念ライブ
2010年9月19日(日) 新宿ロフト

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【出演】 -----出演順-----
Subvert Blaze (from Osaka)
穂高亜希子+吉田悠樹+JOJO広重
NON BAND
コンクリーツ
非常階段


会場の新宿ロフトに着き、早速楽屋へ向かい清水さん(コンクリーツVO)とノンちゃん(NON BAND)と再会。
あったかい空気。
清水さんも私も年金をもらう歳だが、年金など払っている筈もなく「非国民だよね」とお互い笑うしかない。
そんな二人を前にニコニコしているノンちゃん、まるで母親みたいだ。

そうこうしている内に、ノンバンドの出番

青森に帰郷しても、自分のスタンスで音楽活動しているノンちゃんのしなやかさは特筆すべきものがある。
ステージの彼女を見ていると、30年来表現を止めていない重み以上に、今現在の表現の軽妙な表出がなんと巧みなことか。
80年代のノンバンドと今のそれとは違って当然のはずが、空気は変わらない。
突き抜ける鮮烈な音から、インプロビゼイションに長けるヴォーカルに、もはや大きな抱擁力を持って私を包み込んでしまっているよう。

続いてコンクリーツ
パンクムーブメントの只中にあってコンクリーツの存在は、ひどくオルタナティヴ(笑)だった80年代。
逆説を楽しんでいるような清水さんは、やっぱり稀有なロッカー。
大衆芸能の形を借りた可笑しな在りようにニコニコするばかり。

素敵

ふと横を見ると地引さん(イベント Drive to 2010主宰)もニヤニヤ楽しそう。
清水さんや地引さんとの温泉行を思い出す。
みんな年取ったけど、清水さんはステージで怪しくて、地引さんはそれを撮影していて、私はのんきに見ている。
変わんないんですけど…(笑)

ラストは非常階段
異形のノイズバンドとはいっても、今日はドラムに岡野君(Subvert Blaze)参加でビートがもうロックバンドですね。
ロッカーらしくエンジニアブーツを履くJOJOは客煽りまくって楽しそう!

今夜の非常階段はエンターテイメントしていて、やけにゴージャスです。
非常階段でいつも気になるのは、終わり方。
秩序崩壊の後、どう終わらせるかにセンスを問われるのですが、この日はコサカイ君(発信機)が自分のセットにダイブするという大胆なアクションを契機に怒涛のコンフュージョンで閉じた。
一方 T・美川(発信機)といえば見て見ぬふりの冷静。

恐るべしインキャパシタンツ勢。

終演後、伝統芸能化してるねェ…と告げると、美川君「それ当たってますね」と笑ってる。

この日の旧友たちは、変わらぬ精神と慈悲さを持って和ませてくれた。
なんてみんなしなやかで、したたかに藝術しているんだろう。

2010年9月19日 東京 新宿ロフト にて観覧
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<< 女人高野室生 こけし >>
NONちゃんも清水さんもJOJOも、みんな菩薩です(笑)

女人禁制の「高野山」ですが、室生寺は女性の参拝を認めていたので「女人高野」
その室生寺 十一面観音菩薩像を模したお土産こけし
なんといっても、表情がボ・サ・ツ
イヤリングのようなものまでプチコケシっていうのが洒落てます。

女人高野室生 こけしnon bandコンクリーツ非常階段



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| 音楽 | 03:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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映画 「キャタピラー」

キャタピラー

寺島しのぶは藝術である。

note
題名: キャタピラー
監督: 若松孝ニ
主演: 寺島しのぶ
製作年: 2010年
製作国: 日本
日本公開: 2010年8月14日
上映時間: 1時間24分
配給: 若松プロダクション /スコーレ株式会社
カラー/35ミリ/DTS

point
映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』など独特の視点で問題作を発表し続ける若松孝二監督が、戦争の愚かさと悲しみを描いた反戦ドラマ。
太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描く。
四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る久蔵に大西信満。
その久蔵を看病するシゲ子を寺島しのぶが演じ、第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。
正義のための戦争などないという若松監督の痛切な思いが、過激な描写で語られていく。

久蔵 (c) 若松プロダクション

story
勇ましく戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。
しかし戦地からシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきた久蔵(大西信満)は、顔面が焼けただれ、四肢を失った姿だった。
多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。
シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くしていくが……。

(シネマトゥデイ より引用)


反戦映画には違いないけど、これは人間の根源的な哲学を問う作りになっていますね。

トランボの「ジョニーは戦場に行った」の負傷兵美談
ある日突然、虫になる不条理、カフカ「変身」
戦争で四肢を失った男が帰還し、そこで妻にいたぶられる江戸川乱歩エロ怪奇短編小説「芋虫」

それら名作をヒントに、若松的反戦を加味した作品

CATERPILLAR
【和訳】芋虫

イデオロギーはさておき、核心はシゲ子(寺島しのぶ)の復讐劇である。

男と女 国と個人

シゲ子の処し方に、支配者と被支配者との壮絶な逆転が痛々しく見てとれる。
なにせ若松監督、観る者に息抜きを与えてくれない実もフタもない人である。
昔っからそうなんだから、どうも私は若松ワールド苦手なんです。
だから酷い作品ってわけじゃなくて、言いたい事はよくわかって共感してしまうのが困ったところなんですね。

久蔵(大西信満)が戦闘中に負傷したシーンはなく、中国娘レイプが何度もしつこく描かれるから、そこで暴発し芋虫状態に…が正しかろう。
軍部はそんな破廉恥な“武勲”を公にする筈もなく、御国奉公の“肉弾戦”にすり替えて軍神に奉り上げる。
とんだ食わせ者の軍神様なのでしょう。
かといって、好んで軍神様になったわけでもない 時代の狂気。

戦争は、人殺しが正気で、平和のそれはまごうことなく、狂気なのである。
その伝で云えば久蔵は英雄なのですね。

げに戦争は恐ろしや。

不幸にも四肢をもがれた久蔵にとって、欲をむさぼるだけの存在となれば、哀しいかなメシとSEX。
人間にとって基本の欲を汚い演出のメシとセックスが怒涛の如し。
演出上手過ぎて、哀しい。

勲章や自分が讃えられている新聞の切り抜きに依存するしかない久蔵に違和感を抱く、今までの世界は狂気と感じる。
そこからのシゲ子は凄い。

滑稽にすら思えるリヤカー散歩の軍神様。
もう献身の名を借りたイジメ。

立場は逆転し、もはや夫を尊敬しなくなったシゲ子は逆レイプまでする。
それは久蔵にとって、あの中国娘が突然妻に憑依して復讐されているような恐怖感。
そんな中でも、優しく「ごめんね、二人で生きていこう」と母性を見せるシゲ子。
女性は怖い。
さらに寺島さん凄い!


終戦日、馬鹿者扱いされていた精神薄弱者(篠原勝之)がシゲ子に立ち寄りバンザイ三唱する。
赤い女物の襦袢を着てキチガイを装っていた彼は、そこでは普通の身なりをしていた。
狂気は過ぎ、生気に戻った瞬間だった。

一方の軍神様久蔵、その瞬間から単なる芋虫。
自己崩壊、死ぬしかない。
芋虫よろしく這いずり、池の水面に映る己の姿。
狂気は過ぎ、生気に戻る瞬間。

抑圧された女性の男への復讐劇。
女性のみならず、抵抗したくても抵抗できない人々の戦争への復讐だった。

ラストの字幕は「終戦」ではなく「敗戦」

若松孝ニのリアル

だけどなあ…久蔵さんの扱い、それでいいのかなあ?

2010年9月 東京 渋谷 シネセゾン にて観覧
映画紹介
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<< えじこペア こけし >>
久蔵少尉が包まっていたシゲ子作製のえじこは良い出来でした。

このこけしは、古布のダイヤ柄と木製のバランスがいい。
くるみで包んだアイディアもエコ?

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| 映画 | 04:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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玉置浩二 ステージご乱行

玉置浩二 ご乱行

玉置浩二は藝術である。

玉置浩二、客に暴言連発!またライブ打ち切り!メンバーも“ボイコット”!!

玉置浩二(51)がボーカルを務める5人組バンド「安全地帯」が12日、福岡サンパレスで行ったコンサートが、玉置の“暴挙”により途中で中止となるハプニングがあった。

鹿児島からコンサートを見に訪れた観客らによると、玉置は出だしからろれつが回らないような状態。
あまりにひどいパフォーマンスにヤジと歓声が入り交じり、観客と口論になる場面も。
玉置は「舞台に上がれ」とステージを降り、制止するスタッフを突き飛ばす一幕もあったようだ。
「コンサートなんてたいしたことない」「(チケット代)7800円くらいで怒るな!」などと暴言も吐き、他のメンバーは愛想を尽かして、途中で“ボイコット”したという。

はちゃめちゃなステージに、会場を出る観客が続出。
ステージは2時間に及んだが、主催者側は事態を重く見て、チケット代金の払い戻しを決定。
指定席7800円で約2300席が完売だった。

玉置は7日の大阪公演でも叫ぶように歌ったり、突然ステージ上で寝転がったりし、体調不良を理由にラスト4曲を残し途中で切り上げていた。
その後、キョードー大阪のホームページで

「よりいいものを観て頂きたくトライした結果です。
でも我々はトライはやめません。
それが前に行く道だと思います。
あくまでもコンサートは生ものです。
どうかご理解のほどを」

とコメントを発表。

観客からは「これぞライブ」と好意的な意見もあった。

9日の香川公演は“問題行動”もなく約2時間、20曲以上を聴かせた。
13日には熊本・崇城大学市民ホールでの公演が予定されている。

(2010年9月13日 スポーツ報知 より引用)

いろいろ情緒不安定なのでしょう。
ストイックな表現者にありがちな、スットコドッコイで貴重なステージだったことでしょう。

玉置浩二さんて、なんか感情の起伏が激しいというのは、たかだかテレビ報道だけでもなんとなく気付かせます。
薬師丸さんとのDVだの、石原真理子さんとのモンドカップルとしての奇妙な関係。
躁鬱質なんでしょうが、芸術家としての生きザマは見事です。

特別好きな歌手ではありませんが、ヴォーカリストとしての魅力はやっぱり脱帽してしまいます。
感情の表現が美しく響きます。

そんな彼は、お狐さまにとり憑かれてしまったようです。

バラードを歌うウイルソン・ピケットに、お狐様がとり憑いてしまったような名曲「キ・ツ・イ」を歌う玉置浩二に惚れ惚れとしてしまう。
芸能人だからというのではなくて、一人の稀有な芸術家としてスゴイヒトだなあ…と、鷹揚に楽しんでみる余裕が我々には必要ではありませんか?

楽しみ方はいろいろで、ステージの彼に毒づくもよし、笑って応援するもよし。
そのステージを目の当たりにもせず、遠目から安全な場所でチンタラ文句だけ言ってる人は藝術の狭間を感じられまい。

結構、彼の行動を楽しんでいるくせに。

2010年9月 日刊 スポーツ報知 にて観覧
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<< 豊川稲荷 子持ちお狐様 >>
昔の玉置浩二さんを見てると、なんだか狐っぽいんです。
とり憑かれてしまったんでしょうね、玉置さん。

ちょっと大ぶりなキツネこけしで、迫力満点です。
白目の部分が赤いのが不気味ですね。

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2010年 NHK大河ドラマ 龍馬伝 特別展

龍馬伝

黒船は藝術である。

黒船とは、単に船体を黒く塗った船の事ではなく、外敵を示すコトバに他ならない。
それほど幕末ニッポンに於いてはインパクトがあったのでしょうね。

桃山の時から外国船は日本に来ていたのに、このアメリカ艦隊はとびきり大型の蒸気船の上、半端ない先進武器常備という工業革命の機軸にショックを受けたのであろう。
しかも、開国については闘争も辞さずの威信を前に、さぞアタフタしたことでしょう。

そんなケンカ腰の異人に対して、先進文化に敬意を抱きつつ獣人を想像させていたのは、当時の庶民感覚なはず。
江戸庶民にとって外国人は、なんて珍奇に映っていたことだろう。
もっとも、逆もまた真なりでしょうけど。

しかし、事情を解っている一部武士はさておき、江戸庶民のタフな感覚も凄い。
瓦版や錦絵に見るペリー提督の図が、なんとも東京スポーツ並みですね。
なんだか暗い幕末の世相にあっての この感覚は庶民恐るべしである。

恐るべしは立会川商店会だ!
黒船迎撃用に土佐藩が築いた砲台が浜川砲台(現 品川 立会川)で、脱藩前の龍馬も警護に勤しんでいたわけで、そんなこんなで大井競馬場と水族館しかない場所に龍馬名所を作ったんですね。
TV放映でそれって事で頑張っちゃってるんですが、砲台ったって石ころをゴロンとおいただけだし、これもなんか怪しいぞ(愛をこめて笑います)

しかもです、入り口付近には

「この先に、黒船が見えます」
の看板。

いざその先にいくと…なんとやっつけな黒船と龍馬のファンシー満点イラストがコンテナ鉄板に描いてあるだけさ!
立会川庶民のしゃれっ気が、江戸っ子よのう~~~。
確かに見えるけども。

いいなあ、笑っちゃうなぁ…。


さて、NHK大河ドラマ「龍馬伝」もピント外れながらも面白い。
史実にどうも沿ってないのが気になっていたんですが、もう気にならなくなった。
歴史秘話ヒストリアじゃないんだし、ドラマだと思ったら急に面白くなってきた。
ついに鞍馬天狗は出てはくれなかったけど(笑)

坂本龍馬の例のガラス板写真が見たくて江戸博物館で開催していた展覧会に出向いた。

着物と洋服 ちょんまげと短髪

その、内と外が微妙に混在する珍妙な時代の幕末は面白いに決まっているが、当時のホンモノの写真が見ておきたかった。
外国写真ではピンとこないし たかが数世代前の、今と地続きのリアリティが気になるのです。

特別龍馬が好きなわけでもなく、カメラに象徴される異文化浸入に興味をそそられる。
4×5判(シノゴ)に近いサイズのそのガラス板に映る龍馬はちょっとハゲチャビンである。
ま、そのあたりはどうでもいいことである。

幕末という世相転回変革のエネルギーを、一枚に収める写真というリアルが胸にせまるのである。

技術革命とは、時代の黒船なのですね、きっと。

2010年4月 東京 両国 江戸東京博物館 1階展示室 にて観覧
展覧会紹介
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<< 黒船こけし >>
勿論、黒船のこけし(というより、お土産置物ですが)は大小売られてますが、この小ささがお洒落です。
右から黒船伊豆下田港と筆書きされた竹台の上に設えた、木製で工作の略し方の見事さ!
模型とは地平の違う、お土産品美学がそこにはあります。
けっして安っぽく見えず、かといって必要以上にスケール感を出さない按配の良さが美しい。

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