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山本健太郎 著 「文房具図鑑」

文房具図鑑top

好きなことを楽しむことは藝術である。

小学6年生の男の子が、夏休みの宿題として完成させたレポートが余りにも素敵。
それを見て、まず彼のお母さんが感動したんでしょうね。
そして書籍発行してしまったようです。

文房具図鑑はじめに

身近にある文房具に何故か惹かれたんでしょうね。
そして子供らしい発想と大人びた鑑賞術にのめり込んでゆく様が羨ましいほどです。

私の好きなトンボのシャーペンとMONOけしゴムも素晴らしいレポートぶりで。

シャーペン けしゴム
文房具図鑑

的確なスケッチも見事です。

自分の身近にあるものに対する愛玩ぶりに、心揺さぶられる。

2019年5月  自室 にて観覧
文房具図鑑 作者 山本健太郎 インタビュー記事



山中湖 筆こけし

筆こけし 前 筆こけし 後

筆は立派な文房具です。

カール・ブッセの名詩
- 山のあなたの 空遠く
幸い住むと 人のいう -

が描き込まれている筆こけしです。



文房具図鑑date

PENTAX Q-S1
01 STANDARD PRIME 8.5mm (35mm換算値 39mm) F1.9
1/1.7型CMOS 12.7 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5


文房具図鑑index

| 書籍 | 03:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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町田康 著 「爆発道祖神」

町田康 爆発道祖神

日常は、藝術である。

1998年4月から翌年9月まで、朝日新聞金曜夕刊に連載されたエッセイをまとめたものだそう。
日常のゆらゆら加減を、イイ感じにクソマジメな考察が面白い。

朝、人は目が覚めますわね。
すると、なんで起きなければいけないのか?
とちょっと考えてみたりする。

このどうでもいい風情を、あれやこれやの屁理屈で綴っていく感じ。
ばかばかしいが、面白い。
そのくだらなさ、なんのタメにならない視点の妙味じゃあないでしょうか。

フォトエッセイの仕様になっていて、多分本人による撮影だと考察しますが、写真がいいアクセントになっていて読みやすい。
印字入りビニールカバーで本体を包む装丁は、文字に微妙な二重の陰が出て、本内容がドキュメントかフィクションなのか解からずなところ、透明なのに滲んでる不思議な魅力で見てしまう。

町田康 爆発道祖神 表紙
町田康 爆発道祖神-

なんでもないことをあらぬ方から語り出し、オチが唐突にやってくる。
まるで落語のように、洒落ている。

2012年1月  自宅にて観覧
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貝 くろんぼペアこけし
道端にひっそり佇む道祖神のようなデザインですね!
貝 くろんぼこけし 前 貝 くろんぼこけし 横 貝 くろんぼこけし 後



町田康 爆発道祖神index

OLYMPUS E-330
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 25mm (35mm換算値 50mm) f2.8
4/3型 LIVE MOSS  7.5 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

町田康 爆発道祖神date

| 書籍 | 21:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高橋秀実著 「おすもうさん」

おすもうさん

お相撲は日本固有の、藝術である。

例えば自分を見失ったり自信を無くしたりした時。
自分の立ち居地が解らなくなった時。

そんな時、相撲を考えてみると日本人としての自分が、なんとなく解るのである。

昨今 八百長問題で相撲界騒がしいが、なんともギスギスした世の中になったもんだと、ちょっと哀しい。
曖昧なままでしか古式伝統は守れるはずも無く、そこを完全否定してしまっていいのか。
意味も無く「そういうもんだ」と納得してしまうものが、世の中にひとつやふたつあってもいい。

そして、それが日本のありようを体現している事も忘れてはならない。
日本が素敵だったり、ダメな部分も相撲を見てると良くわかる。

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春日錦「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」
清瀬海「了解! では流れで少しは踏ん張るよ」

鍛え抜かれた日本人同士のポテンシャルは高い。
しっかり魅せてくれた。
そこへいくと、さすがに新参の外国人はまだまだ芸が未熟。



しかし私は思うのである
それも含めて楽しむ事が、プロのおすもう。
アマチュア相撲の味気なさを考えてください!

相撲にはアスリートとしてのガチもあれば、芸事もある。
今時ちょんまげつけて、伊達に太ってはいないのですから。

高橋秀実さんという方の「おすもうさん」という本が面白い。
目次だけ見てもその日本的精神が見て取れる。

おすもうさん 目次

相撲は完全に時代とフィットしていないが、そのふり幅が大きければ大きいほど面白いのは言うまでもない。
そして、その不思議さを愛してしまう。

そもそも自分ではとうてい出来ないことを、表現してくれるモノを我々凡人は敬意を込めて「芸術」と呼ぶ。
更にそれらの意味を説明すら出来なければ、そのランクは高い。

この本の中で、相撲の「待った」を言及する項目が秀逸。
どこのスポーツに待ったなんておよそスポーツマンらしからぬ制度があるのだろうか?
しかしよく考えてもらいたい、お互い気合十分ならばOKだけど、どうも乗らなければ自己申告して「待った」するのである。
そして、相撲は待ったされた方であれ それを許すのである。
お互いを尊重するのである。

ある意味フェアじゃないか?
日本人としての美徳ですらある。


スポーツの形をとる芸だからこそ、美しい。

更にその美しさは、日本固有の伝統を引きずっているから単純ではないのである。

2011年2月  自宅にて観覧
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玉子人形 横綱
豊工芸所謹製とあります。
玉子を使ったシリーズは数々ありますが、この横綱人形がポピュラーですね。
金糸をあしらった化粧まわしが丁寧です。
円柱型の元箱もいい味出してます。

玉子人形横綱 前 玉子人形横綱 後 玉子人形横綱 元箱



おすもうさん index

OLYMPUS E-330
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 25mm (35mm換算値 50mm) f2.8
4/3型 LIVE MOSS  7.5 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

おすもうさん date

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JOJO広重著 「みさちゃんのこと」

みさちゃんのこと

芸術から離れようとすることは、藝術である。

古くはウルトラビデ、現在は非常階段というノイズ音楽集団で活動。
また関西のオルタナ界を紹介してきたアルケミーレコードの主宰者でもある JOJO広重のブログ本。

非常階段というと、ステージでオシッコしたり脳みそに纏わりつく不愉快な爆音ノイズを撒き散らして暴れる傍若無人っぷりが見事なくらい。
この本に見るJOJOは、その悪魔なイメージとはかけ離れた清廉な人となりを垣間見せる。

ギャップ?

いいえそれは当たってはいない。
人はみな陰陽併せ持つ特質がある。

ライブでの彼は、それが好きでパフォーマンスする正直者に過ぎない。
もっと言えば、そうする事で自己解放する術を知ってしまったのではないだろうか。
どうにも普通に心地よい音楽を普通に演奏する芸術性を見限っている。
正直であろうとすれば、芸術から離れなければ心地良くなれないのかも知れません。
彼の特異性が出てしまうのですね。

ノイズ音響の美は破壊の果てにうごめく。

芸術から遠く離れれば離れるほど、藝術に近ずくというアイロニー。


さて、JOJOのブログをまとめたこの本に見る彼は、普段何を考えどう世の中をとらえているかを知ること以外にその不埒な(笑)音楽活動に至る人格形成及び私生活が素直に語られている。
ブログで語られた部分は、私的に付き合いのある筆者であるからあまり興味はないのですが、ボーナストラックの項目は面白く読んだ。
エッセイというよりは、単行本としての読物を意識させているのである。

小説家としての第一歩の様相。

虚実の真偽はともかく、どう読ませるかの闘いに出ましたね(笑)
思い出を語りつつ細かなディテールを紡ぐ。
やりますなぁJOJO(笑)

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先日、そんな悪魔だか天使だか解析不明と思われているJOJOを解明しようという、おかしなイベントを見てきました。
悪魔のくせして、天使を装う罪は重罪だ!
という公開裁判のテイ。

イベント JOJO裁判 チラシ イベント JOJO裁判 イベント JOJO裁判

弁護側資料としてアップリンクから渡された資料には、この本にも掲載された部分がコピーされていました。
まあ、暖かいモノ言いの言葉が綴られた人格者としての「天使」をもってして弁護に値しているようです。
実は私、検察側資料が欲しかったんですが(笑)なかったのでしょうか。
途中から入場したのでもらえませんでした。

悪魔部分は、その功罪にあると思うのですが検察側のツッコミにあの手この手で言葉巧みにエンターテインメントしてしまうJOJOの独演会になってしまってましたね。
非常階段のありようが、内向し自閉する現代人を救っているのですから、これは明らかに検察側の敗北なのですが。

しかし、懲役56億7千万年の有罪判決。

JOJOは勿論控訴
ヘンな遊び見つけちゃって、困ったもんだ(笑)

2011年2月  自宅にて観覧
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なまはげこけし
悪い子はいねがー っと怒鳴ってズケズケ入ってくるなまはげ。
悪をもって世直しする様は、JOJO思想(笑)

なまはげこけし 前 なまはげこけし 後



みさちゃんのこと index

OLYMPUS E-330
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 25mm (35mm換算値 50mm) f2.8
4/3型 LIVE MOSS  7.5 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

みさちゃんのこと date

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ANDY WARHOL "GIANT" SIZE  by phaidon editors

ウォーホル

軽い人の重い本は、藝術である。

ウォーホル

ウォーホルを知る人たちによる編纂で、本人のありがちなインチキくさいテキストがないのが気持ちよい。
アンディ・ウォーホルの一生を、膨大な写真とテキストでまとめたヴィジュアル本です。

とにもかくにも、デカイ!大げさ!重すぎる。
タイトルからして、ジャイアントサイズ!
なんと脅威の600有余ページの厚さ6センチメートル。
ヴェルベットのCDとの大きさ対比をご覧あれ。

ウォーホル
㊧ ANDY WARHOL "GIANT"size
㊨ The Velvet Underground & Nico : Verve(ユニバーサルミュージック) POCY-9001


広告業界でのイラストのスカシっぷりは見事で、やっぱ時代は広告だよなぁ…
なんてちょびっとかぶれた私も広告業界に入ったもん(笑)
でも、びっくりしたのは短編映画だった。

ウォーホルの退屈極まりない16mm映画を見たとき、なぜか感銘を受けた。
こういう方法もあっていいんだ、と真面目に映画製作を志していた若い僕はショッキングだったなあ。
あれから、ヘンな芸術坊やになっちゃったんだもの、罪な人ですウォーホルさん。

私的ドキュメントのジョナス・メカスに心酔してたからボレックスはどうしても買いたかった遠い日々。
軽妙アートなウォーホルさんだから、ベルハウエルのやっすいカメラで撮ってるのかと思いきや、本にはちゃんとボレックスでニコを撮ってるスナップが収録されてやがる。

ニコ撮影A ニコ撮影B ©2006 "GIANT"size/PHAIDON PRESS

しかし適当な感じがよろしいなぁ…
三脚は小型のグラフレックスかぁ…って、なんかどうでもいいことも、この本のおかげで知れるわい。
こういうスナップがちゃんと載ってるのが嬉しい。

それにしても、同時代のアメリカを切り取った作品の数々にめまい。
で、この本。
笑っちゃうくらい重い。
軽妙なウォーホルさんだから、このぐらいハッタリかまして丁度いい。
レンブラントやダヴィンチ全集でこの重さだったら、持ってる自分が偉そうで笑えないもん。

2010年11月 自宅にて観覧
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二見ヶ浦の海女さんこけし
ウォーホルファクトリーの銀にちなんで、パール仕様の海女さんです。
まるでヴィーナスの誕生(笑)のようですね。

海女さんこけし 前 海女さんこけし 後



ウォーホルINDEX

OLYMPUS E-330
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 25mm(35mm換算値 50mm) f2.8
4/3型 LIVE MOSS  7.5 megapixels
adobe PHOTOSHOP 5.5

ウォーホルdate

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